ギャラリー
有限会社 デジタルコンテンツ 代表/映像作家 山崎 一
2階の諸室は後年の増設であるが、明治27年の屋敷絵図には箱階段が描かれており、明治中期にはすでに増設されていたと考えられる。 間口幅のある虫籠窓は外観意匠としの特徴である。
建設当初のものではなく、後年に2階が増設された際に設置されたと考えられる。 一般的に農家には箱階段はみられないことから、京町家の影響ではないかと考えられている。
元は屋根裏の納戸として利用されていたが、平成24年の改修工事まで、約60年間ほとんど開けられることがなく、古書籍や古地図など5000点ほどが収蔵されていた。 改修工事の際、第十一代長谷川良雄の描いた水彩画を展示するギャラリーとして整えられ、毎年秋には企画展示の場としても活用されている。
第十代当主の妻がお嫁入りの際に使ったものといわれている。 女性用のため、普通のものと比べると小ぶりである。中には「文化8年(1804)」と書かれている。
明治4年、第10代当主長谷川清之進の婚礼の際に張替えられた唐紙。昔の唐紙なので、1枚の大きさが小さく、貼り合わして使われている。