■展覧会の趣旨
デザインという語は、いまやさまざまな分野で使われています。
そのデザインという考え方が日本に定着するのは、明治時代の末、20世紀に入ってからです。ときの政府が推し進める輸出奨励の動きのなかで重要な位置を占めたのが、海外にも通用するものづくりであり、そこでデザインが着目されることになります。それまでの伝統的な図案や文様とは異なる新しい装飾をする必要があったのです。
そして、そのデザインとは、学校で教えるべきものと考えられていました。そこで、新しい方法論やスキルにもとづくデザイン教育が展開することになるのです。京都工芸繊維大学の前身校のひとつである京都高等工芸学校でも、1902年の開校以来、浅井忠や武田五一といった初期の教員たちにより、海外のデザインを積極的に導入する教育がおこなわれました。
今回の展覧会では、京都高等工芸学校の第一期生であり、のちに画家として活躍をした長谷川良雄が若き日に受けたデザイン教育の一端を公開して、初期のデザイン教育の様相をご覧いただこうと思います。
(京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 館長 並木誠士)
■展覧会概要
期間:2019年10月20日(日)-11月10日(日)の期間の木曜日〜月曜日
※開催期間中の火・水曜日は休館します。
時間:10:00-16:30(入館は16時まで)
入館料:大人800円、中学生・高校生600円、小学生以下 無料
※障害者手帳をお持ちの方と介護者(1名)は無料
主催:長谷川 歴史・文化・交流の家
協力:NPO法人古材文化の会
後援:京都工芸繊維大学美術工芸資料館、京都市、京都新聞社、陶化学区自治連合会
■講演会
聴講料は無料ですが、入館料が必要です
10月27日(日) 13:00〜14:00
「京都高等工芸学校のデザイン教育」
並木誠士先生(京都工芸繊維大学教授)
■交通案内
[ バスをご利用の場合 ]
京都駅(烏丸口)から市バス81番(中書島行)で「札ノ辻」下車、
徒歩3分(竹田街道札ノ辻一筋下り、点滅信号左折突き当たり)
[ 地下鉄をご利用の場合 ]
烏丸線「十条駅」下車1番出口、徒歩7分(十条通りを右へ、
竹田街道を左折点滅信号を右へ突き当たり)
[ 京都駅からタクシーおよび徒歩の場合 ]
京都駅(八条口)から竹田街道札ノ辻一筋下り、点滅信号左折
突き当たり(約ワンメーター)、徒歩の場合は約15分
[ 京阪本線をご利用の場合 ]
鳥羽街道駅から西へ陶化橋を渡って河原町通を北へファミ
リーマートの角を左折
[ 車をご利用の場合 ]
河原町通り「交流の家」東門に駐車場有り。事前に連絡いただければ、ご案内します。